top of page

私たちが目指すもの

相馬牧場は、広島県の東部に位置する神石高原町という小さな町にあります。

 

私たち家族は2013年に今まで住んでいた愛すべき故郷からこちらに引っ越して来ました。きっかけは2011年に起こった東日本大震災によるものです。震災以降本当に色々な経験を積みましたし、様々な想いを持つことになりました。その中でも「食」というものも大きなキーワードの一つでした。自分達が自信を持って作ったものを召し上がっていただけない。一次産業従事者としてこんな悲しい事はないと思います。多くの方のご支援や応援を頂き、心機一転、神石高原町で酪農を始められる事になりました。せっかくゼロから始めるのだから「安全、おいしさ、いのち」というものにとことん向き合った農業を行うことを私たちは決めました。

 

放牧酪農、アニマルウェルフェア、無農薬、手作りなどなど・・・あーでもないこーでもないと試行錯誤の上、ようやく皆様に自信を持ってお届けできる商品が出来上がりました。私たちは、搾りたての牛乳をその日のうちにノンホモゲナイズド、低温殺菌で商品加工しています。初めて私たちの牛乳を飲んだ多くの方が、「私の知っている牛の味とは違う」とおっしゃいます。牛たちは、搾乳時以外は常に牛舎に来ることなく自然の中で美味しい草を育みながら過ごしています。草しか食べていないからこそ出せる美味しさではあるのですが、牛乳の量は限られてしまいますし加工作業も手作業が多いため、生産本数は限られてしまいます。私たちがいただく牛乳は、のびのびと、楽しく、幸せに過ごす牛たちからいただく滋味溢れる大切なものです。濃く、ほのかに甘く、いくつかの風味が重なり合い、それでいて香りよく。これこそが「本物の牛乳の味」であると自負しています。牛乳本来のやさしい味をぜひお楽しみください。

*出産前後や冬場など草だけでは栄養が足りない時は、トウモロコシやふすまなど単味の飼料を与えます。

bottom of page